COLUMN
健康
小児と大人の免疫応答の違い
2024年07月25日
大人の免疫系は獲得免疫が中心に働き、小児の免疫系は自然免疫が中心になって働いています。
健康な小児の気道は、インターフェロンは活性化状態にあり、感染後、速やかに細菌やウイルスの増殖を制限できるといわれます。
*インターフェロンは自然免疫システムの一つです。
自然免疫は非特異的、獲得免疫は特異的。
自然免疫において非特異的とは、人体にとって異物であれば、その異物の違いを区別せずに非自己とみなしたものはすべて排除したり殺してしまう働きです。
人間が生まれた時にすでに備わっている自然な免疫を「自然免疫」といいます。
獲得免疫」において特異的とは、他のものと異なっている性質があるということであり、他の敵と異なった敵を見いだすことができるということです。
獲得免疫が持っている特異的とは、まさに異物の中から一つを選び出す能力です。
一つの異物だけを選び出すという高等な働きを持って敵を選び出す働きがあることが、適応免疫といわれる所以でもあります。
「抗体」はその代表的なものです。
人間が生まれた時にすでに備わっているのが自然免疫です。
人間が生まれた時には持っていなくて、後に獲得していくのが獲得免疫です。よって、赤ちゃんが生まれた時はこの獲得免疫は持っていません。赤ちゃんが自分で作り始めるのは、生後6ヶ月くらいからとされています。
白血球の数量は大切ですが、質とバランスを健康的に保つことはさらに重要です。